お墓・供養・終活 石屋のあすか

失敗しないお墓づくり[一番知りたい墓石の価格]

 
この記事を書いている人 - WRITER -

一番知りたい墓石の価格

 一番多いご質問は、やはり価格・値段です。
とかく言われることですが、「墓に値段なんてないようなものだ…」
これは私達石材業界が長期に渡りあやふやにしてきたつけが廻ってきたのだと感じております。
石屋さんによっては、今だにプライス(価格表)を付けない怠慢な営業を続けているお店も多数あります。
 
 ここでは、価格・値段がどのように決められているのかをご案内致します。
少し長くなりますが、ご覧下さい。

1.表示価格について

 当店のチラシや展示品の表示価格は、

  1. 工事代金
  2. 字彫代金(戒名など亡くなった方2名までを含む)
  3. 消費税
     など、

 必要な経費全てが含まれた金額を表示しております。
これは、お客様が分かりやすいためだけの理由ではなく、当店とお客様との間のトラブルを防ぐためと考えた結果、発売当初より全て含まれた価格を表示しております。
後で、追加料金の発生は一切ございませんので、安心して下さい。

2.価格設定について

さて、墓石の価格を決定する際、当店では次の様な内訳を設けてます。

①墓石そのものの代金

  1. 採掘場から原石を採掘し、加工場(当店がそうです)へ運搬する費用。
  2.  運び込まれた原石を墓石へと加工する費用。
  3.  花立て、香炉、塔婆立てなどに付属するステンレス製備品の費用。

②工事代金

  1. 墓地現場への運搬、基礎工事の費用。
  2.  墓石を設置するための費用。

③字彫代金

  1. 墓石の正面に刻まれた「○○家之墓」や「先祖代々之墓」など。
  2.  竿石の裏面や側面に刻まれた建立者や建立年月日。
  3.  家紋、戒名(法名)、没年月日、俗名、享年などの彫刻費用。

これらの合計金額がお墓づくりに必要な費用。つまり墓石の価格になります。

①墓石そのものの代金②工事代金③字彫代金墓石の価格

外柵がある場合は上記と同じ内訳で設定した 外柵の価格 を加算します。
 すなわち

墓石の価格外柵の価格お墓づくりに必要な費用 となります。 

適正価格と公平な価格評価

 [3代続いた卸業に転機が・・・]

 石屋さんは本来、地元で商いをする地域密着な商売だと思われているはずです。
しかし、ここ岡崎市は、石の産地であるがゆえ人口に対する石屋さん率は日本一。
「石を投げれば石屋にあたる」ともいわれるほど、岡崎はケタ違いに石屋さんがたくさんあります。
私が子供の頃はクラスに4~5人は父親が石屋を営んでいたり、石職人だったりと、高い割合で石材業と関わりを持つ人が多かったものでした。

 かつては、各地の造園業者さんや石材店への卸を主としておりましたが、中国と石材品の貿易が本格的に始まった、1972年、「日中国交正常化」から5年程過ぎた1980年代後半からは、卸業では商売もなりたたなくなりました。そんな折、もともと石を加工する技術は持っていたため小売(製造直売)を始めるきっかけとなりました。

 いざ、小売業を始めようにも、地元岡崎では石屋が多すぎて商売も成り立つわけもなく、他地域へ販路を見出すようになりました。
当初は岡崎市から半径30Kmを目安に少しずつエリアを拡大し、現在は東海地区4県(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)は、割増料金無しでやっております。

 ここで高い壁にぶつかったことが「よそ者の石屋」といった地元意識の根強さでした。
そこで着目したのが「商品の価格」です。
ここでいう「商品価格」とは、売りたい金額を、ただ表示するということではありません。確固たる理由での価格表が必要だということです。
それが前項に申し上げた墓石価格を決める際の3つの内訳です。 

[価格表、産地表示は信頼関係の第一歩!]

 平成に入って間もなく、バブル経済が崩壊したあと、私もこの業界に入りました。
当店に限らず、どの石屋さんの展示品には、価格表はおろか、産地すら明記されていないのが当たり前だった記憶があります。畑違いの業種から飛び込んだ私には、いつも違和感がありました。
 スーパーに買い物に行っても、キャベツ○○○円、大根○○○円と必ず表示されてます。数十円、数百円でもちゃんと表示されているのに墓石は、何十万円、何百万円と高価な買い物をして頂くのに、なぜ値段を表示しないの?
 お客様から、こんなことも言われた事がありました。
石屋は寿司屋と一緒だ…。どういう事かというと、寿司屋のカウンターにはネタケースがある。ずらりと並んだネタはあれど、値段(プライス)はどこにもない。客の身なりや職業、役職、はたまた乗って来た車で客層を判断し、客に合わせた値段を付けている…。というのです。
その時の恥ずかしいやら、悔しいやら…。でも、そう言われて当然のことでした。

 それまでの値段のないチラシから、全ての商品に値段を入れました。
時には同業者からの嫌がらせや、採掘業者から「そんな安く売ってもらうのは困る!他の石屋はもっと高く売ってるのにバランスが崩れる…。」など同業者からの誹謗中傷で嫌な思いもしました。
現在ではあたりまえとなった価格表示と産地表示に国産石産地証明書をいち早く取り入れた事が、お客様との信頼関係の礎に大きく繋がると考えております。

[適正な価格で遠距離施工が可能に]

 販売エリアの拡大をはじめた20年程前の出来事です。
当店から80Km離れた県外で、地元の石屋さんと当店の2社が見積もりを出し、どちらか安い方で…。いわゆる入札がありました。
今では当たり前ですが、当時は「お墓代金にけちをつけるなんて…。」と消費者側には選択肢すらなく、すすめられるがままのお墓をつくり、提示された料金を支払うのが一般的でした。結局70万円近くのひらきで当店が落札しました。

 石屋が扱う物の中で灯籠には「価格相場表」がありますが、墓石にはそういったものがないのが現状。売る側が決めた勝手な価格でOKということです。
遺骨に触れたり、時には土葬を掘り起こすなど、人が嫌がる事をやっているのだから、儲けて当然という考え方が業界に蔓延していたのかもしれません。

 施工現場まで80Kmも離れていれば、運搬費や人件費が増えるのは当然です。墓石産業の利益率は50%が一般です。しかし、この利益率を15%近くまでおさえれば、運搬費等の経費は問題なく商売が成り立ち、遠く離れた他社にも充分、価格競争ができるのです。

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© 石屋のあすか/(有)小野石材 , 2020 All Rights Reserved.